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酉の意味。日本酒との関連

2022年4月14日(木)

丁酉 四緑木星 仏滅

清明次候 第十四候「鴻雁北(こうがんかえる)」

暖かくなり雁が北国に渡っていく

2022年4月10日〜4月14日  

 

こんにちは。清明次候も今日までです。

今日は酉の日、酉の方角は真西、新暦10月 つまり、

東から昇った太陽が沈むところ、 そして季節は実りの秋。

酉が表す真西は 「収斂」「実り」や「収穫」「豊かさ」

「金運」 です。西の方角にあやかりたい。

西の方角に吉方旅行 すると、金運に恵まれるでしょう。

  そして酉の語源は諸説あるようですが、個人的には

「醸す(かもす)」を採用したいところです。

なぜかと言うと、醸すは醸造の醸、つくりを 取り払って

さんずいをつければ「酒」となります。 日本酒の場合、

仕込みが始まるのは、酉の季節 新暦10月ごろ。

そして、酒を貯蔵する甕の形 から酉の漢字ができた

とも言われます。今は 日本酒の新酒が人気ですが、

昔は2月ごろできた新酒を 半年寝かせてはじめて出荷

できました。今で言う 「ひやおろし」ですが、

つまり日本酒の世界でいう 収穫の時期はやっぱり酉

の季節なのです。 どうですか?暦の勉強もおもしろ

いでしょう?

まさに「故きを温ねて新しきを知る」なのです。  

 

 ついでに日本酒について。 日本酒の醸造サイクルは

まさに日本の気候風土、 ピッタリ一致したものなのです。

春に田植え。秋に稲刈り。それで収穫した米を 原料として、

日本酒を秋から仕込みはじめ、 冬の寒い間に発酵が進む。

これを「寒造り」と言って、 寒い時期でないと発酵が

うまくいきません。 そして寒づくりが終わるころ、

また田植えが始まる。 今でも半農半酒造りの杜氏さん

などたくさんいます。 だから、うまい米と水、寒い冬

が揃った東北には 昔から日本酒が生まれるというわけです。

まあ、今は日本中どこの米でも調達できるし、 大手では

コンピューターで温度制御できる醸造 タンクを使って

い一年中大量の日本酒を製造する ところもあり、

片や手づくりのこだわり少量生産を 売りにする蔵もあり、

伝統産業である日本酒業界も 日々変化しております。

ただ、今の日本はただでさえアルコール消費量が 減って

きているのに加え、日本人の日本酒の消費者 は成人の

7パーセントとか。皮肉なことに鍼灸治療の 受診率も

そのくらいです。海外で評価がとても高い日 本料理、

日本酒、鍼灸をはじめとする東洋医学や自然 療法から

日本人が離れていっているのが残念です。

 海外にいると日本文化の人気の高さが肌で分かります。

本当かい?って?

 3年前に私が整体デモンストレーションで参加した、

パリの日本関連の展示会「ジャパンエキスポ20周年」

では、東京ドーム3個分の会場に4日間で25万人の入場者

を記録しました。さらにヨーロッパ各地でも開催される

という一大イベントでした。

 アニメ、マンガ、ゲーム の人気が先行しているとは言え

、日本伝統文化、特に 日本食や日本武道はムチャ人気

なのです。

あ、ジャパンエキスポの話はまた今度。  

 

 日本人の伝統文化離れは時代の流れとも言えますが、

この原因の責任はそれぞれの業界にも大いに あるわけで、

業界人の1人として考え、行動していきたい と思っております。

それではまた。        

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