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戌の日。土の性質と陰陽五行説と病気。

  2022年4月15日(金)

戊戌 五黄土星 大安

清明抹候 第十五候「虹始見(にじはじめてあらわる)」 虹が初めてかかる
 
2022年4月15日~4月19日
 
 
今日から新しい節目を迎えます。
 
暦の上では雨後の虹が表れ始める季節となりました。
 
あと2日で満月です。そして5月になれば、1年で最も強い満月
 
6月は夏越の大祓など、逃したくないパワーが降り注ぐ時期が
 
やってきます。
 
夏のピークを迎える前に何かを初めてはいかがでしょうか?
 
 
そして今日は戌(いぬ)の日
 
戌は方角は北西。旧暦の9月。新暦では10月。
 
季節は晩秋から初冬。
 
戌の語源は「滅ぶ」。季節的に陽気が衰え、草木が枯れて
 
生気滅亡し、冬に向けて根に気を集める時期、
 
「滅」の漢字の一部を取り去って「戌」となったもの。
 
 
「戌」の象意を人物の性質に当てはめると、
 
義理堅く、人の言うことに耳を貸さない強情者。
 
情熱はあるが、偏屈な傾向があり、孤独になりやすい。
 
周りとの和を図れば、その真面目さが発揮できる。
 
ということです。
 
「戌」は「つちのえ」とも読み、「土の兄」の意味。
 
木火土金水の5つの要素からなる五行説において、
 
「土」の性質は「大地」、「母性」を表す。万物は土より出でて土に
 
帰るとされるので、生物を芽吹かせ、育てると共に腐敗させて
 
土に返すという性質も併せ持つ。季節的には、四季のそれぞれの
 
間を「土用」と呼び、四季の変化と調整の役目を行う。
 
「土用」と言えば、「土用のうなぎ」が有名ですが、四季それぞれ
 
に「土用」があるのは、現代では知る人は少なくなっている。
 
 
 さて、私が携わる東洋医学の世界では、「土」に当てはまる
 
臓器(臓腑)は「脾」と「胃」であり、消化吸収の役割を担っている。
 
「土」の病の特徴は、五行では「黄色」なので、消化が悪く、皮膚は
 
黄色がかっていて、土の「湿」や「思う」性質より、色々心配性で湿っぽく
 
うじうじと思い煩い、さらに胃が痛くなるタイプ。また「口」の性質より、
 
美食家も多く糖尿病の気があり、口数が多かったりする。
 
脾臓が悪いと、血球の生産がうまくできず、貧血気味。胃腸に負担がかかる
 
と全身の倦怠感、低血圧、精神不安定になりやすいので注意。
 
 
五行の調和が崩れると病気になるとされており、他の臓器の影響で脾や胃
 
が悪くなる場合もある。
 
私の知人で、大酒飲みが祟って肝(木)を痛め肝硬変になり、肝気が亢進で
 
心(火)の気を溢れさせ心筋梗塞となり、脾(土)の気を剋して(攻撃して)
 
胃潰瘍となった。そして脾(土)の気が減退したため肺(金)の気を
 
補えず肺炎となり、さらに肺の気が減退して腎臓(水)の
 
気を補えず、腎不全で透析一歩手前までいった人がいた。
 
「俺の病気は五行を一周した」と変な自慢をしていたが、
 
生きているのが不思議な人でした。ある意味超人的。
 
この話の意味が分からない人も多いでしょうし、陰陽五行の
 
お話もまたいずれ。
 
それではまた。
 

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